BUSHMEN日記

それいけ中年2人組!登山・ハンモック泊奮闘日記?~本栖湖キャンプ場・竜ヶ岳~

皆様こんにちは、BUSHMEN Travel Gearの小森です。

こないだ生まれて初めて登山をしました。

年を取ると代謝が落ち、仕事柄あまり体を動かす事もなく、野外に飛び出しハンモック泊をしても食べて飲んで脂肪を増やして家に帰る。

これではいけない!中年だからと言って筋肉が落ち、脂肪が増える事を甘受してはいけない!

そう硬く心に誓い、吹けば消し飛ぶ零細企業を営む中年2人組は立ち上がったのです!

というわけで決意はともかく、古着を着たくまさんのあっちゃん(43)と小森(44)の奮闘日記です。馬鹿な中年だと笑っていただければ幸いです。

くまさんからのご提案。

「こもさん、明日キャンプ後に登山するよ」

仕事の後に飲みに行くよ的な気軽さで、あっちゃんは突然の初登山に誘ってきました。ギアは既に揃えてあるとはいえこちらの仕事の事などまるで気にしないようです。しかしながら僕も慣れたもので電話で話ながらスケジュールに合わせた仕事の段取りを組み立てます。逆に都合が付いてしまう事に普段どれだけダラダラ仕事しているか気づかされてしまいます。

そして、WILD1の店員さんにアドバイスしていただきながら揃えた登山ウェアに身を包み、ハンモック泊のギアをパッキングして本栖湖に向かいました。

 

本栖湖キャンプ場。

初日は本栖湖キャンプ場でハンモック泊です。翌日の登山の為にも快適で質のいい睡眠が必要な為にベストな装備で臨みました。

サーモタープ3×3をフルクローズにして、アンダーキルト-12℃を装着。近々販売予定のトップキルト(非常に使いやすく暖かいです。詳細はまた今度)。更にその上にサーモブランケットを掛けるという0℃あたりの気温では余裕の布陣を整えました。

「それはやりすぎでしょ。厚着しとけば大丈夫でしょ」

と、あまり物事を深く考えない厚着のくまさんは、サーモタープ4×4をオープンのままハンモックZENのブルーにどこぞの寝袋一枚で夜を明かすようです。

素人め、、、と思いつつも良い耐寒テストだと思い、

「そうだね」

とだけ言っておきました。

 

いざ竜ヶ岳へ!

当たり前ですが翌朝の目覚めは最高で、寒さなど一切感じずにきっちりと睡眠をとる事が出来ました。強いて言えばハンモック自体の張りが強かった事くらいです(張りが強いとハンモックの側面がせり上がるので圧迫感が強くなります)。

そして耐寒テストの被験者は既に目覚めていて感想を聞いてみると、

「駄目だ、寒すぎてまともに寝られなかったよ」

厚着のくまさんは気温3℃では寝袋一枚では寝れない事を身に染みて理解したようです。

 

登山口にて祝福を受けているところ。

竜ヶ岳の登山口はキャンプ場から数分のところにあります。WILD1の店員さんに教わった通りに、上りでは靴の上部には紐を通さず足の関節を動かせるようにしました。その方が登りやすいそうです(下りは逆に関節を固定するために紐を全てに通します)。そして祝福を受けたところでいざ初登山です!

最初はお互いハイキング気分で話ながら登っていきますが、角度のきつい階段がいきなり続き全く話さなくなりました。

そしてそのまま30分ほど登った所で景色が開けた休憩所に到着しました。その先には見事な富士の景色が広がっていました。

 

 

 

雄大な富士山を眺めながら何故か武田信玄を思いました(意味はありません)。

少し体が熱くなってきたので登山の本の通りに汗をかく前にフリースを脱ぎました。

厚着のくまさんは上着と一緒にパンツも脱ぎ始め、膝をサポートしてくれるタイツ一枚のプチヘンタイスタイルになりました。もはや恥も外聞もありません。本人は制服を着た女子高生の集団とすれ違ったら恥ずかしいと有りえない心配をしていました。

そしてぴちぴちのタイツ姿になったくまさんは快適になったようで颯爽と歩き始めます。

僕もユニクロのヒートテック姿になって颯爽と歩き始めます。

できれば関わりたくない出で立ちの中年2人組ですが、すれ違う方々皆さわやかにご挨拶してくれて道を譲ってくれます(近寄りたくなかったのかもしれません)。ご老人の方々もシャキッとしておられて素敵な方ばかりでした。

あまりお金もかからず、心と体を健全にしてくれる素敵な趣味だと思いました。

 

そして山頂へ!

途中で山頂を見上げた時はあんなに遠いのかと思いましたが、自分の足が踏み出す先の事だけを考えながらひたすら登っていく(誰かのブログに書いてありました)事で気が付いたら山頂にたどり着きました。

登りは2時間ほどでそれほどきつくはなかったですが、程よい疲労感が心地良かったです。

山頂で30分ほど休憩してから別ルートの下りに臨みました。

 

登山をなめてはいけない

靴ひもを結びなおし下山を開始しましたが、15分くらいしたところで腿周りが痛み始めました。呼吸は乱れないのですが足への負担は登りの比ではありませんでした。更に登りに比べて体のバランスを取るのが難しく、足でブレーキをかける為に更に腿周りに負担がかかってきます。

それでも呼吸は乱れないので、あっちゃんとおしゃべりしながらハイキング気分で下っていました。そしてそこに罠が潜んでいました。

冬場の山は大量の落ち葉が敷き詰められていて、その落ち葉がルートを隠してしまっていたのです。集中していれば見失う事は無いのでしょうが、如何せん中年2人組はくだらない話に夢中になっているうちにルートを見失ってしまいました。

挙句の果てには大量の雨で出来たであろう大量の土砂がルートを分断してしまいいよいよわからなくなってしまいました。

「あっちに本栖湖が見えるからあっちでしょ」

ざっくりとしたくまさんの指標を基に道なき道を下り続け、何とか再度ルートを見つけた時はほっとしました。そしてコンクリートの道に出た時はあまりの歩きやすさに感動しました。

登山に油断は禁物だと身に染みた初登山でした。

 

良いこといっぱい。

いつもキャンプの後は疲労感があるのですが、今回は家に帰った後も全く疲労感がありませんでした。それはおそらくキャンプでは寒い中全く動かずにいる為、血液の循環が悪くなり疲労が蓄積されてしまう。そして蓄積された疲労を登山によって体を動かす事で全て洗い流してくれたのだと思います。

険しい登山道で体は鍛えられ、すれ違う人達との爽やかな交流で心健やかに、そして美しい眺めに癒される。

我々中年2人組が失ってしまった全てを登山は与えてくれるのでした。

全然関係ないのですが、帰りの車中から雄大で威厳に満ち溢れる富士山を眺めてふと思いました。山梨や静岡の女性は富士山こそが男性の理想の姿なのかな。だったらお付き合いする男性は大変だな、、、、って。

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