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初めての冬ハンモック泊。何が必要なのか?

皆様こんにちは、BUSHMEN Travel Gearの小森です。

本題とは関係ないのですが、先日初めて「ふもとっぱらキャンプ場」に行ってきました。どう見ても100以上ある大型テントに対してハンモックは僕らの2張りだけ。そもそもハンモック泊する人からすれば対象外のキャンプ場だからか、広大な原っぱの一角に20張り以上出来る林があって完全に独占状態でした。施設も良く価格も普通なのでハンモック初心者の方などにお勧めです。

 

さて、今年も段々とやってきましたね。

「それは修行なの?」

と言われる冬ハンモックの季節が段々とやってきましたね!!

そこで今回は、初めての冬ハンモック泊で何が必要なのかを書いていきたいと思います。

 

冬にハンモック泊の魅力。

ハンモックはきちんと装備を整えて寝るととても暖かいです。それは間違いないのですが、快適となると話が変わってきます。完全にミノムシ状態で身動きがとれず、夜中トイレに行くのも一苦労です。更に寝るまでに過ごす時間は、タープがあるとは言えとても寒いです。焚火だけが頼りで、大型テントに薪ストーブを持ち込んで過ごす事に比べると、比べる事がおこがましい程とても快適とは言えません。

それでは何故冬にハンモック泊をするのか。

理由は人それぞれなので、それぞれが意味を見出せばいい事だと思いますが、僕が思うのは、「自身が研ぎ澄まされる」からです。価値観は人それぞれなので決して批判ではありませんが、僕は使うかどうかわからないありったけの道具を車に詰め込んで、リビングごと移動してきたかのようなサイトに仕上げる事に全く興味がありません。僕も移動は車ですが、バックパック1つに薪を入れたトートバッグだけを持ってハンモック泊に臨むと、自然に対してとてもむき出しになる感覚を得る事が出来ます。背筋が伸びるというか、張り詰めた気持ちになって寒いけど心地よくなるのです。そしてその感覚が日常においての活力にもなってくれます。

それが僕にとって、冬ハンモック泊の魅力です。

 

冬のハンモック装備。

とはいっても睡眠まで研ぎ澄ませてしまうと命にかかわるので、ここからは暖かさを確保する為の装備を書いていきたいと思います。

 

冬ハンモックに必要となる装備は下記のギアです。

製品名 解説
ハンモック

ツリーハガー

ウーピースリング

・ZEN – Hammock /camo,ror,obo,bob,

olive,marpat

・ULTRALIGHT – Hammock

/ green,dark olive

EASY Tree huggers

PRO Whoopie slings

ULTRALIGHT – Hammock suspension system

先ずはハンモックと、ハンモックと木を繋ぐツリーハガーやウーピースリング等が必要です。これがないと始まりません。一応BUSHMENブログなのでBUSHMEN製にしてほしいですが、既にハンモックをお持ちであればそれで問題ありません。持っていなければ是非BUSHMENを!

ハンモックは、スタンダードハンモックかULハンモックの2つに分けられます。サイズはほぼ同じで、違いは素材です。ULハンモックはとても薄いナイロンで作られていて、非常に軽量でコンパクトですが扱い方を間違えると破けてしまうリスクがあります(過去ブログに注意点をまとめています)。スタンダードハンモックはパラシュートナイロンと言う素材を使用しており、多少重くなりますが価格も抑えめで多少雑な扱いをしても破れる事はまずりません。なので最初はスタンダードハンモックを選ぶ方が良いと思います。

ツリーハガーも種類がありますが、EASY Tree huggersだけあれば大抵の環境に対応出来ます。

ZEN – Hammock / camo

ULTRALIGHT – Hammock / dark olive

EASY Tree huggers

タープ THERMO – Tarp / olive

(サイズ:2×3m、3×3m、4×4m)

THERMO – Tarp / camo

(サイズ:2×3m、3×3m)

ULTRALIGHT – Tarp / dark olive

(サイズ:2×3m、3×3m)

ハンモック泊においてタープは季節選ばずとても重要です。テントと違ってハンモックは屋根がありません。急な雨や風、落ちて来るものから守ってくれます。

そして冬場のタープは内部の保温にも一役買ってくれます。フルクローズと言って、完全に閉じた空間を作る事で風の侵入を防ぎ内部を暖かく保ってくれます。(フルクローズ設営方法の過去ブログ

そしてBIHSMENの【THERMO – Tarp】は内側が断熱シートになっている為、外部の冷気を遮り内部に熱をとどめてくれるのでとても保温性に優れています。【ULTRALIGHT – Tarp】は軽量に特化したタープなので、断熱シートは付いていません。なので冬のタープは【THERMO – Tarp】を選ぶ方が良いと思います。サイズはフルクローズにしたいので3×3mか4×4mの正方形を選ぶと良いです。

THERMO – Tarp 3×3 / olive

THERMO – Tarp 3×3 / camo

ULTRALIGHT – Tarp 3×3 / dark olive

アンダーブランケット

アンダーキルト

オーバーキルト

THERMO – Blanket / olive

・GLOW – Under quilt -2C

GLOW – Under quilt -12C

GLOW – Camp quilt +5C

 冬のハンモック泊の必須アイテムです。何がなくともこれが無いと始まりません。

ハンモック泊において、気温に対して装備が弱いと一番寒さを感じるのは背中です。当然背中がハンモック一枚で外気に触れているので寒いわけで、高性能な寝袋があれば大丈夫だと思うかもしれませんが、それでも背中の寒さは解消されません。

理由は単純で、寝袋の背中側のダウンは自身の体重で潰れているからです。ダウンは空気を含んだ状態で初めて保温効果を発揮するので、潰れたダウンに保温効果はほとんどありません。

長い前置きでしたが、そこで登場するのがアンダーキルトです。キルトと言うのは、寝袋の背中は意味がないから無くしたものです。わかりやすく言うと掛布団です。そして掛布団をハンモックの下に取り付けたのがアンダーキルトです。この効果は絶大で、電気毛布を敷いているかのような異質の暖かさを感じます。何故ならば、自身の体重はハンモックが全て支えるのでアンダーキルトのダウンは一切潰れず100%の保温力を発揮してくれるからです。そして100%の保温力を背中で感じる事が出来るのはハンモックだけで、間違いなく衝撃を覚えるはずです。

次にサーモブランケットですが、これは表にタープ素材を使い、裏はフリース生地になっています。気温が10℃以上ならば(10℃あたりだと寝れるけど寒い)アンダーブランケットとしてアンダーキルトの代わりに取り付ける事が出来ます。そして表がタープ生地なのでポンチョとしても使用出来、簡易的なタープとしても機能します。冬場は補助的に使い、夏場も以外と寒かったりするので掛布団としても使います。このようにサーモブランケットは季節問わず活躍してくれます。

最後にオーバーキルトです。【GLOW – Camp quilt +5C】がそれにあたりますが、これはハンモック使用に最適な寝袋といえます。真ん中の画像のように一見寝袋のように見えますが、お尻と背中は開いています。これは先程述べたようにダウンが潰れて意味が無いから省いているからです。同時にそれほど体重のかからない足元と首周りはジッパーとボタンで寝袋のようにする事が出来ます。そして下の画像のように完全に掛布団のようにする事も出来ます。そしてオーバーキルトがハンモックに最適な一番の理由として、お尻と背中が開いている事で簡単にハンモック上で真ん中の画像のように横になる事が出来る事です。

ハンモック上で通常の寝袋に潜り込む所を想像してください。ゆらゆらしているハンモック上で潜り込む事は相当大変で、ハンモックに座り足から潜り込ませていくわけですが、お尻まで潜った時に途方にくれます。お尻を持ち上げようと手をついてもハンモックが沈んでしまい上手くお尻を持ち上げる事が出来ません。何とかお尻を潜り込ませても今度は背中です。このようにハンモック上では寝袋に潜り込む事はとても大変です。

一方オーバーキルトはとても簡単です。ハンモックに座って靴を脱いだら足をオーバーキルトに潜り込ませ、開いた背中部分から首を通して横になれば完了です。

THERMO – Blanket / olive

THERMO – Blanket / olive

 

GLOW – Under quilt -12C

GLOW – Under quilt -12C

GLOW – Under quilt -12C

 

GLOW – Camp quilt +5C

GLOW – Camp quilt +5C

GLOW – Camp quilt +5C

 

一応最後に気温毎に適切な装備を記載しておきますので参考にしてみてください。人によって寒さの耐性が違うので、ハンモックにマットを敷いたり等自分なりの最適な装備を模索してみるのも良いと思います。

20~10℃(10月) 必要な装備

・ZEN – Hammock or ULTRALIGHT – Hammock

・EASY Tree huggers

・THERMO – Tarp or ULTRALIGHT – Tarp

・THERMO – Blanket / olive(アンダーブランケットとして)

・GLOW – Camp quilt +5C

10~0℃(11、12月) ・ZEN – Hammock or ULTRALIGHT – Hammock

・EASY Tree huggers

・THERMO – Tarp or ULTRALIGHT – Tarp

・GLOW – Under quilt -2C or GLOW – Under quilt -12C(アンダーキルトとして)

・GLOW – Camp quilt +5C

0℃~(1、2、3月) ・ZEN – Hammock or ULTRALIGHT – Hammock

・EASY Tree huggers

・THERMO – Tarp or ULTRALIGHT – Tarp(サーモタープの方が快適)

・GLOW – Under quilt -12C(アンダーキルトとして)

・GLOW – Camp quilt +5C

・THERMO – Blanket / olive(二枚目の掛布団として)

 

ここまでこまごまと解説させていただきましたが、この通りに揃えたならば間違いなく暖かいですが、価格の問題もありますので一度弱めの装備で寒さを体験してみるのも良いと思います。そうする事で自分の耐性が理解出来て本当に必要な装備がわかってくると思います。

詳細は後日改めて発表致しますが、12月4日にBUSHMEN’S CLUBと言うイベントがあり、そこで冬装備を実際に体験出来ますので起こしになっていただくのも良いと思います。

というわけで最後まで読んでいただきありがとうございました!

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